夢beansスタッフblog

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大正ロマン×百段階段

夢beansスタッフてぃんくる 

 

夢beansのアクセサリー作家です。

研究学園都市であるつくば市在住の専業主婦。

スタッフの中では最小・最高齢で、ただいま高齢の父の介護真っ盛りです。


身長153cm
骨格タイプ:ウェーブ
パーソナルカラー:イエベ・スプリング
パーソナルスタイル:ロマンティック

 

*2021年10月22日以前のスタッフブログはこちら

 

大正ロマン×百段階段』に行って来ました💗

 

 

昨日は、暦の上での「入梅」の日。
関東では6日に梅雨入りしちゃいましたがw

寒かったり、暑かったり、体調管理がなかなか難しい上に、
マスク地獄がやってきました。

先日出かけた際も
ホテルの中なのに、もう汗だくになってしまいましたよ💦

 

 

大正ロマンアラベスク



さて、

汗だくになってしまった出かけ先は・・



大正ロマン × 百段階段』


今、ホテル雅叙園東京で開催されています(4月16日〜6月12日)。



このイベントに興味を持ったのは、
大正ロマン
アラベスク」の、いえ「夢ガアル」のアイデンティティだからなんです。


大正から昭和初期は
時代の担い手が、上流階級から大衆へと移り変わる大きなうねりの中で
女性が権利を持つという自覚を持って立ち上がった時代ですよね。

そして女性がおしゃれに目覚め、生活を楽しみ、生き生きし始めた時です。


新たな大衆文化が大きく花開き、
ロマンとして特記されたその時代を
アラベスク」のテーマにしたいと思いました。

 

 

ホテル雅叙園東京とは




会場となったホテル雅叙園東京は、
大正ロマン』を紹介するのにぴったりな場所でしたよ。


ホテル雅叙園東京の前身である、「目黒雅叙園」のルーツは
細川氏の自宅を改装した料亭「芝浦雅叙園」です。

「大衆に開かれた料亭」を目指し、
1931年(昭和6年)に庶民や家族連れのための料亭として「目黒雅叙園」が開業しました。

料理だけでなく目でも楽しめるように、
豪華絢爛な内装で、誰もが「お大尽気分」で優雅に過ごせるようにという思いを込めて造られたそうです。


『百段階段』とは通称で、
3号館に当たり(7号館までありました)
1935年(昭和10年)に建てられた館の唯一現存する木造建築です。
2009年に東京都の有形文化財に指定されました


ね!

そんな建物の中を見学するだけでもワクワクものです💕

百段の階段の途中にある豪華な装飾を施された七つの部屋に、
今回のテーマである「大正ロマン」のものが展示されていました。



いざ、百段階段へ




さて、受付です。

 


エレベーター

以前美術品の搬送にも使われたという大きなエレベーターは、
螺鈿の装飾で覆われていて圧巻でした!



エレベーター内部

煌びやかすぎて眩しいほどw



ギャラリーホール

豪華絢爛なエレベーターを出ると、ギャラリーホールです。
靴をビニール袋に入れて、さー入場。




百段階段

ほんとに100段ありました!!

 

 

 

最初の部屋は、当時の生活の様子



こんな鞄は今持っても素敵ですよね。







フォトスポットらしいのでわたしもパチリ📸





次は当時の百貨店を体感する展示品たち

 

 

 

 



 

 

単に買い物をする場所でなく、
文化や流行を創り出す場としての特別な空間であった百貨店。

 

ちなみに、日本橋三越本店の元となる建物は、
「百段階段」と同じ1935(昭和10)年に完成しました。
当時は「東洋一の百貨店」と呼ばれていたそうですよ。

 




90年前(昭和7年)の結婚式の引き出物を包んでいた風呂敷(正絹)

当時の結婚式場である雅叙園の化粧室は、
畳敷に装飾が施され
手を洗うところには、足で踏むと風が出て乾くような仕掛けがあったそうです😲



これも風呂敷

デザインが素晴らしいですねー!
今、スカーフとしてあっても素敵な柄だと思いませんか?




やはり、大正ロマンといえば竹久夢二

こんな風呂敷から絵やポスター、表紙などたくさんの作品が展示されていました。



化粧品のポスター

なんて、cool !



雑誌の表紙



千代紙

この模様も夢二の代表的なパターンです。

 


子ども雑誌の付録の「双六」❣️

 


楽譜 ♬


耳から入る音や音楽を大切にする夢二は、たくさんの楽譜の装丁もしていました。




 

 




 




廊下の天井



部屋の壁



部屋の天井



隣の部屋の天井

 

 

 

 





このメロンソーダ水!!
アラベスク-クリームソーダ色のチェーンネックレス-】のイメージそのものだと思いませんか?
これを見た瞬間、
テンションが爆上がりしましたよ😆


思わず、身に付けていたアラベスク【黒曜色のロングビーズネックレス】を置いてみました。

馴染んでます笑


レトロな電話とシャンデリアが素敵すぎる〜

 



喫茶室



画像は案内からお借りしました

 

 

おまけ・・


ホテルの中は、
桃山風だったり、歌舞伎にもみられる江戸文化風な装飾が施されていて
とっても華やかでしたよ!
結婚写真の前撮りのカップルが数組写真を撮っていました。


ホテルのトイレ入り口です。

中の雰囲気もすごかった!
小さな曲水とその上に掛かった赤い橋を渡って個室に行くんです😆

 

 

 

感じたこと

 

わたしが訪れた日は金曜日だったのですが、
終了に近いためか、結構混雑していました。

ほとんど女性たちで、「おひとりさま」もちらほらといましたよ。
わたしが見た男性客は、二人連れの一組だけでした
中には、レトロな着物姿の方も。

年代も20代から60代くらい、各層にわたっていました。

甘美で叙情的でロマンティックな「大正ロマン」に憧れを持っている人は
やはり多いようで、
メモを取ったり、説明を熱心に読んでいる人を見かけました。

男性二人は内装のデザイン関係の方なのか、
いろいろな「ふすまの引き手」を展示しているところであれこれ話し合っていましたよ。



わたしにとって、このイベントは
大正から昭和初期の世界を建物全体で体感できたものでした。


文明開花の明治時代を経て、和洋折衷の文化が花開いた激動の大正時代。
技術や文化、生活が革新的に進み、民主運動も盛んになった時代。

反面、
スペイン風邪結核などで死んでいく人を目の当たりにしたり
戦争や震災などの世情不安を経験し
男女格差に打ちのめされる・・

そんな時代に、
仕事を求め、権利を求め、力強く生きていた女性たち。

おしゃれして
銀ぶらして
生活を楽しんで

なんて生き生きしているんでしょう。
なんて力強いんでしょう。


便利なものに囲まれ、
当たり前のように選挙権を持ち
何の疑問も持たず平和な生活を享受している今のわたしたちより
ずっとキラキラしているように思えます。


当時のスペイン風邪と戦争。
現代のコロナと戦争。

条件は同じようなのに、この違い・・


原因として思いつくのは、やはり医療水準の差でしょうか。

ウイルスの存在を知らず、正体不明のパンデミックだったスペイン風邪
パンデミックを引き起こしているウイルスについて、グレーな部分はあるもののずっと多くのことがわかっているコロナ。

同じパンデミックでも恐怖心のレベルには大きな差がありますよね。


それに、
現在の平均寿命は80歳を超えていますが、当時は45〜50歳。
子供が無事に成長することが当たり前ではなく、
出産や病気、不慮の事故などで多くの人が長生きできなかった時代。
夢二も結核を患い49歳11ヶ月で死去しました。


つまり、「死ぬことを前提に生きている」ので
生きているうちに、やりたいことに躊躇なく突き進みたいという気持ちが
現代人よりずっと強いのかもしれません。


「死が身近なもの」だった当時の人々と違って、
わたしたち現代人にとっては「死は特別なもの」。

死ぬまでに(時間があるので)、
やりたいことをゆっくりやろうとするスタンスが
キラキラの差として出ているのではないでしょうか。

 


そして
ファッションや生活雑貨に関しても
「色の三原色」、「色相」、「明度」、「彩度」とか
「骨格タイプ」や「パーソナルカラー」などの知識はなくても
当時の人々は、素敵で個性的な色使いを自由に楽しんでいますよね。

日本の自然から生まれた伝統色や、
生活から考え出された色や素材の組み合わせが本当に素晴らしい。
もう、これは感性です。

日本人として生まれ育ったわたしたちが持っている感性。

四季折々の木々や花、空、動物、すべてのもの。
これらを素直に受け入れる感覚を大事に育て、
自分の感性を磨きながら
これからのアラベスクを作っていきたいと切に思いました。


そのためにも、
こういったイベントや、先人たちが遺したものに積極的に触れていかなければ!


コロナですっかり出不精になった自分に

「カツ!!」です。



そんなふうなことを考えながら
頭の中に溢れた色の洪水の余韻に浸りつつ帰路についたてぃんくるでした。




わたしが受けた感動が少しでも伝わればという思いで
写真がとても多くなってしまいました。


最後まで見てくださりありがとうございました。

 

 

アラベスク



アラベスク-薔薇色のロングビーズネックレス-