夢beansスタッフblog

こんな私たちが運営してます

コスチュームジュエリー展とアラベスク

夢beansスタッフてぃんくる 

 

夢beansのアクセサリー作家です。

研究学園都市であるつくば市在住の専業主婦。

スタッフの中では最小・最高齢で、ただいま高齢の父の介護真っ盛りです。


身長153cm
骨格タイプ:ウェーブ
パーソナルカラー:イエベ・スプリング
パーソナルスタイル:ロマンティック

 

*2021年10月22日以前のスタッフブログはこちら

 

コスチュームジュエリー展へ行ってきました

 

コスチュームジュエリーって何?

 

ずっと行きたいと思っていた

コスチュームジュエリー 美の変革者たち』

に行ってきました。
ここに展示されている400点余りは、日本屈指のコレクター小瀧千佐子さん所蔵のものだそうです。



 

 

場所は、パナソニック汐留ビル
エレベーターが止まっている4階にある
留美術館

 

 

 

 

コスチュームジュエリーとは 

本物の宝石や貴金属を使用しないで、デザインを表現するために自由な素材で作られた装身具のことです。

コスチュームジュエリー」は、
最初にデザインがあり、デザインを実現するために素材を選びます。

対する「ファインジュエリー」(宝石や貴金属)は、
石ありき、素材ありきで、宝石をいかに美しく見せるかが出発点となります。

20世紀はじめの頃、ポール・ポワレがスタートさせ、シャネルによって広く普及されました。


まだまだ女性が自由に生きることが難しかった時代に、力強く道を切り拓いたガブリエル(愛称ココ)・シャネル。

男性が着るものとされていたジャケットやツイード、ジャージなどを女性に解放し、
権力や財力の象徴として男性から与えられるものであった宝石や貴金属に変わり、多様な素材を使って自由な発想で自ら楽しむために作られたジュエリーをファッションに取り入れました。

既成概念を打ち破り、女性も社会で認められるべきというシャネルの情熱と力強さがあったからこそコスチュームジュエリーの輝きが生み出されていったのかもしれません。
その輝きは、まさに自由の証しなんですね!


そういった既成概念からの解放には、時代背景が大きく関わっています。

当時はガラスの加工技術の向上と合成樹脂の登場により、
素材を自由な形に加工できるようになった時代です。
それらを使ってデザイナーたちは個性的で自由な発想を持つ作品を作ることができたんですね。


そしてそんなジュエリーが、
戦争によって男性の代わりに働きに出るようになり、自分の収入で自分のために選んだものを買えるようになった女性たちに受け入れられていったんです。

 

 

展示会の感想

 

コレクションは素晴らしく
コスチュームジュエリーの真髄や歴史、時代背景が感じられ、
圧倒的な美と感性が伝わってくる贅沢なものでした。

展示期間終了間際のためか、思いのほか混雑もせず
一つ一つの展示をじーーっくりと堪能できましたよ😊


作品は


① オートクチュールの装身具としての作品
② ヨーロッパの職人たちの躍進した楽しい作品
③ 新世界アメリカの作品

という年代順に展示されており、
最後のアメリカの作品の一部のみが撮影📸OKになっていました。

 

 


これらは典型的なコスチュームジュエリーなんです。

撮影不可のものの中には、
とても個性的で奇想天外、それでいてゴージャスなものとか
「妖精が作ったの?」と思うような繊細で優美なものまでありましたよ。
ガラスやアクリル、ビーズでできているとは信じられない美しさでした。

 

それにまた
空間デザインも、「青」①、「黒」②、「緑」③のテーマ別に分かれていてとってもおしゃれ!!

緑の空間のアメリカの作品たち



記念に買ってきたもの



 

想像力を刺激され、ずっと集中して見つめていたために
身体はクタクタなのに心はワクワクという
なんだか不思議なアンバランス状態になってしまいました。

 

自然界にある木や花、葉、さらには動物や虫や人間まで
ありとあらゆるものを題材にしているコスチュームジュエリーのデザインは、ずっと受け継がれて今わたし達の周りにあるんだなあとしみじみ思います。


たとえば落ち葉ひとつにも感動する感覚
そしてそれを形にしようとする努力
作品を作るということは、そんなシンプルなことの積み重ねなんですね。



アラベスクと着画



アラベスクコスチュームジュエリーです。


わたしは夢beans活動を始めるまで長い間専業主婦でした。
還暦を過ぎてから突然家族以外の社会との関わりを持つようになったんです。

環境が変わって、突然突きつけられた自分の欠点に呆然としました。
今まで欠点とすら気づいていなかったことにも。

ここからわたしは戦っています。
自己の確立や自己表現の方法と。
まだまだ途上で、なかなか成長しないんですが
気付けただけでも幸運だったと思っています。

シャネルに比べるととーっても小さな戦いですが😅



そんなわたしの第一歩がアラベスクです。



ビーズワークを始めたきっかけは、
アクセサリー材料のショップにずらっと並んだ大きさも形もさまざまなビーズの美しさ。
それは、子どもが作るおもちゃのようなものというビーズのイメージを一変させたんです。

そこに広がっているビーズは
繊細で色とりどりでキラキラに輝いていて、形もたくさんあって
「夢の宝石箱だー!」と。
その時は知らなかったんですが、
日本製のシードビーズとチェコ製のファイアポリッシュ、スワロフスキーのクリスタルが並んでいたんですよ✨
ほんとに宝箱だったんです😆



そしてそこに飾ってあるアクセサリーの美しさにも感動しました。
今から考えると、それはコスチュームジュエリーだったんですね😆

まだアクセサリーを作り出してまもないわたしはそのネックレスを作ってみたいと思い、
それを作る一日教室にその場で申し込みました。
無謀にもそれは「スパイラルロープ」というビーズ編みの技法のひとつを用いたネックレスだったんですがw

「ビーズステッチ」という言葉すら知らない未経験者でしたが
その楽しさに没頭して編み続けましたよ。

そのころは、母の介護で病院へ付き添う日々でした。
糸に通したビーズと針を小袋に入れて持ち運び、長い待ち時間に編むことがわたしのストレス解消になったんです。


そこから思いもかけずに夢beansに関わることになり
てぃんくるとして、コスチュームジュエリーを作っています。

アラベスクを・・


なぜわたしは今アラベスクを作っているのか

「作ってて幸せになる」
「着けてうれしくなる」
「元気になる」
「楽しい!」
「好き!」

そう思えるアクセサリーを作りたいと思っているから。
軽くて華やかで映えるアクセサリーを作りたいと。



「この世でいちばん素晴らしい色は、あなたを輝かせる色」
by ココ・シャネル

たくさんの色があるビーズを編み込んでいろんな色を作って届けたいなあ。


服を決めてからアクセサリーを決めるのではなく、
このアクセサリーを着けたいからこの服を着る


そんなふうにファッションを思い通りに楽しめるアクセサリーを作れたら最高だなあ!!

 

 

ということで、今日の着画は
シャネルに想いを重ねたアラベスクを♡

 



シャネルのツイードスーツで!

・・と言いたいところですが、持っていないので
普通のツイードジャケットに合わせてみました笑

アラベスク-ココ・シャネルに想いを重ねたレトロモダンなチェーンネックレス-

 

 

アラベスクはどんどん変化しています。

新しいことを取り入れて、
形はもちろん、技術的にも進歩しています。
色の使い方もずいぶん変わってきました。

これからももっともっと進化していくアラベスク
わたしも楽しもうと思います♡