夢beansスタッフblog

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日本のガラスビーズはとっても小さいジャイアント

 夢beansスタッフ kiki


大阪北部の山間部低地に生息する魔女
『夢beans』アクセサリー作家
骨格スタイルアドバイザー

 

身長160cm
パーソナルカラー:イエベオータム 
骨格タイプ:ナチュラ
パーソナルスタイル:多分カジュアル

*2021年10月22日以前のスタッフブログはこちら

戦後復興の影の立役者

ガラスビーズの魅力


夢beansに関わってまず天然石の多彩さにハマったわたし。
今もそれは変わってないのですが、
最近はじわじわとガラスビーズにも魅せられつつあります。

夢beansでも先週、新しいガラスビーズ作品がリリースされましたね!

天の川の水面を映したビーズの指輪




天の川に散らばる星を編み込んだような金銀の煌めき。
前面と後のアーム部分でビーズサイズが変わる芸の細かさ❤️
写真を見るだけでも付け心地の良さが伝わってきませんか?


そしてガラス製ってのが夏場に嬉しい!
うっかり手を洗ったりしてちょっとぐらい濡れても大丈夫。
存在感があるけど重すぎないので、他の指輪とも仲良くしてくれそう^^

手仕事ならではの温かみとガラスビーズの精緻な輝きが
天然石とは一味違う魅力を放つ作品です。


素材博でのビーズとの出会い


5月頭に行った素材博。
ここはそもそもビーズ関係の会社が主催者なんですね。
だから当然ビーズ売り場が入り口すぐのところにどかーんとあります。

今年はカラフルな売り場の一角に束になったビーズがずらっと並べてありました。
2016年に廃業してしまったメーカーさんのビーズだとか。
アンティークな雰囲気に心惹かれまして、あまり見ない色を買いました。



『広島ビーズ』という会社のものだそう。
ラベルには MADE IN JAPAN  HIROSHIMA GLASS BEADS とありました。
いかにも海外向けって雰囲気のラベルです。

何気なく買って帰りましたが・・・粒揃いで色も全くムラがない!
門外漢の私にもわかる品質の高さ。

日本製のビーズって海外では超がつくブランド品。
サイズ・色が均一で美しい上、品質にムラがなく非常に使いやすいんだそう。



以前はその凄さがよくわからなかったんだけど
確かにきちっと編もうと思ったら、サイズが不揃いだと無理ですよね😅
それに色がまちまちだったら同じ作品を再現できないし
手持ちのビーズが切れたらそこから色が変わってしまうなんてことに💦

今更ですが、実力者のジャパンビーズのことをちょっと調べてみました。



そもそもガラスビーズってどうやって作るのか

 

このガラスビーズですが・・・
小さい上にあまりに綺麗に揃ってるので、機械でチャチャチャチャッと作れちゃうのかと思いきや・・・とんでもなかった。
もちろん機械は使うんですが、要所要所で人の手が入らないことには仕上がらない。

*ガラスの粉を溶かして、その後ちょうどいい硬さになるように様子を見ながら職人さんが熱々のガラスをこねる😱

*炉から穴が空いた状態で出てきたガラスを職人さんが巻き取り、太さを調整しながら何メートルも素早く引っ張って次なる機械へと繋ぐ😱もちろん熱々💦

*一定の長さに切り揃えられたガラス管を職人さんが目視で太さや穴の偏りがないかチェックする😱
もし偏りなどがあったら、すぐ指示を飛ばして炉の中のパイプの位置を微調整する

などなど・・・

これを途方もない数の色でやるなんて😱

リンク貼っておきますのでぜひ工場の様子をご覧くださいまし。

www2.nhk.or.jp
小さなビーズにかける職人さんの気概に脱帽です。

 

ビーズのメッカ、広島


現在ビーズメーカーで有名なのはTOHOとMIYUKI。
先ほど書いた広島ビーズも名前の通り広島の会社で
今はMIYUKIが後継者となっているそうです。

なんで広島なの?って思いませんか。
スタッフ間でも話題に上がりました。
現在日本で唯一針を作っているのが広島。
もしかしたらそんなことも関係しているのかも。
どなたかご存知でしたら教えてください〜😅

広島は戦前からビーズを作っていたようですが
戦後は貴重な外貨獲得のための輸出産業として
ガンガン海外へ輸出するように。
人件費が安い上に品質が良かったんでしょうね。

同時に日本でも戦後復興が進む中、色鮮やかなビーズに人気が出て
ビーズバッグが一大ブームになったんだそう。
小さい時私もビーズの財布をもらった覚えがある〜


広島=ビーズの聖地
これって海外のビーダーさんでは常識だそう。

広島といえば原爆で街を破壊された場所です。
灰燼と化せられた広島が戦後の混乱をくぐり抜け、いろとりどりの美しいビーズを生み出した。
これぞ日本の底力って気がします。

正確で芸術的なまでに美しいHIROSHIMA BEADSは戦後世界を唸らせ、
世界のアーティストがこぞってそれを使って夢と希望を紡いだんですね。

どの国のどの時代のビーズにもそれぞれ味があり魅力がありますが
今一度、この小さな日本の芸術品をすぐ手にできるありがたさを噛み締めたいと思いました。




色の魔術師てぃんくるちゃん作、アラベスクで着画です。

アラベスク-みずうみ色の三輪ネックレス-


チェコのファイヤポリッシュビーズと日本のMIYUKI & TOHOビーズの麗しいコラボ作品です☆

そしてビーズ手芸書が初めて刊行されるぐらい、日本でガラスビーズがブームになった大正時代に敬意を表してユメガアルから指輪を2つ!

ターコイズの指輪-さんかく-



ゴールドルチルの指輪-ながしかく-


どちらもフリーサイズなのが嬉しい〜
夏になると末端がむくむ私のような人には救世主的指輪ナリ^^



・・・それにしても素材博でついつい山ほどゲットしたビーズ・・・😅
kikiさん、どないします?!
昔ビーズの財布をもらった時は・・・楽しくむしってたけどw



こびとさんたちに楽しくばら撒かれないうちに作品にしないとね😅

ではでは〜