夢beansスタッフblog

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青と緑

 夢beansスタッフ kiki


大阪北部の山間部低地に生息する魔女
『夢beans』アクセサリー作家
骨格スタイルアドバイザー

 

身長160cm
パーソナルカラー:イエベオータム 
骨格タイプ:ナチュラ
パーソナルスタイル:多分カジュアル

*2021年10月22日以前のスタッフブログはこちら

色々不思議

なぜ緑信号じゃないの


「青信号って、どうみても緑やん?」

車で移動中、そんな話で家族が盛り上がりました。
そういえば昔外国で暮らしていた時、日本語を少し教える機会があったのですが「なんで緑じゃなくて青信号?」と必ず聞かれました😅



考えてみると、緑を青で言い換えてる言葉ってたくさんありますよね。

青リンゴに、青汁に、青菜に、青田に、青虫・・・

青々とした緑、や、隣の芝生は青い、は冷静に考えるとなかなかに面白い😅


「青信号」に関しては設置された当初は「緑信号」という名称だったものの、新聞が「青信号」と書いたらそっちが定着したという説が有力らしいです。
世間的にも緑を青と言い換えることに違和感がなかったからなんでしょうね。
私は勝手にアオの方がミドリより音がひとつ少なくリズムがいいからと思ってました^^;

青が「あを」だった頃


それにしても、緑を青と言い換えることに、なぜ違和感がなかったんでしょうか?

一般常識がそうさせるんでしょうか?

たとえば私たちは色鉛筆やクレヨンなどでいろんな色に親しんでいます。
新品だと普通、青と緑はお隣さんでセットされている感じ。

 

つまり色味的に近いから緑は青の仲間、と感覚的に覚えているのかも。
だから緑の田んぼも、青田と呼んだって別にいいと感じるとか。

で〜も〜、逆に青が緑と言われてる言葉って・・・思いつきません。


一体いつから日本人は緑を青と言っていたのか気になってきました。

古語辞典で調べてみると
「あを(青)」色の名前。黒と白の間の色をいい、主に青・緑・藍などを指す。


ちょっと待って、白と黒の間の色って、どういうこと??

それに「あを」を表す色の中には青と藍、これはいいとしてなんで緑??
緑だけ毛色違うやん〜〜〜


実は古代の日本では「赤」「黒」「白」「あを」の四色しか認識されていなかったんだそう。
今でいう「色」と違い、明るさと濃さで判別されていたとか。
色が見えてなかったとかじゃなく、基準が今とは違ったんですね。

明るい色は赤、暗い色は黒、はっきりした色は白、それ以外は「あを」。

「あを」めっちゃ守備範囲広いですよね💧
だって赤黒白以外の色の方が圧倒的に多いですもん。
ワケわからんもんは全部「あを」に入れとけ!みたいな。

実際そうだったんでしょう。
島国で海や山、自然に囲まれた日本は「あを」だらけ。
鬱蒼とした山や森って今でも怖いですよね、何が潜んでいるかわからない感じ。
季節の移り変わりとともに緑から赤や黄色に姿を変える葉っぱも恐ろしかったでしょう。
これは神が宿っているに違いない、そう考えてなんの不思議もなかったんです。
神々しいもの、畏怖の念を抱くもの全てを「あを」で表現したんですね。


ちなみに「あを」の中の緑、という概念がうまれたのは平安時代末期から鎌倉時代にかけてのことだそう。
「あを」は「あを」でも藍じゃなく緑、と言った感じでしょうか。

例えるならチワワもダックスもレトリバーもみんな犬。
どんな犬?ダックス!
どんな「あを」?「緑」!みたいな。

聖徳太子の頃に憧れの国、中国から「青」という漢字が入ってきて、それをイキって使いたい知識人(坊さん)の事情もあったんでしょう(おまめ店主談)


こんなに歴史があるなら、胸を張っていえます。

緑に見える信号、あれは「あを」の緑です!



謎が解けてスッキリ✨

 

着画も太古の色で決めてみましたw




え?わたし?
まぁ、近世ってところかしら。

ってうるさいわw


昔の赤・黒・白・青は今の「色」とイコールじゃないと思いますがご容赦を😅


着用アイテムはこちらです。

新緑ハートのペンダント&イヤアクセサリー


浅田飴チックな色(表現w)に、ころんとした厚みのあるハートがキュートです^^

この「あを」アクセは自然への畏怖というより楽しさを表現しております🌿


日本語には緑色を表す美しい言葉がたくさんありますよね。

萌葱色、翡翠色、鴨の羽色、苔色、松葉色、常盤色、鶯色・・・

聞くだけで豊かな気持ちになれます。
(もちろん他の色にも素敵な和名がたくさんあります)

自然豊かな日本では、緑は特別な色。
細分化して表すべき色、表したい色だったのかもしれません。


ではでは〜